結論
- 本リリース(プレリリース)では、ワークフロー審査機能の強化が行われた。承認・差し戻し、審査中の公開ブロック、承認時自動公開により、リリース管理が厳格化される。
- LDAPやOIDCの設定API、Webhook向けOAuth2認証など、エンタープライズ向けのセキュリティ・管理機能も大幅に追加された。
- プレリリースであるため、本番環境への適用は推奨されない。検証目的でテストし、正式版のリリースノートや公式ドキュメントを確認することが重要。
何が変わったか
ワークフロー審査の強化
- ワークフロー審査リクエストに対して「承認」または「変更要求」の操作が可能になった(feature: core: Approve or request changes on a workflow review)。
- 承認時にワークフローが自動的に公開される(feature: core: Auto-publish workflow reviews on approval)。
- ワークフロー審査中は公開がブロックされる(feature: core: Block publishing a workflow while its review is open)。
- ワークフロー審査リクエストの詳細エンドポイントが追加(feature: core: Add detail endpoint for workflow review requests)。
認証・認可機能の拡張
- LDAP設定を管理するパブリックAPIエンドポイントが追加された(feature: API: Add public API endpoints for LDAP configuration)。
- OIDC SSO設定を管理するパブリックAPIエンドポイントが追加された(feature: API: Add public API endpoints for OIDC SSO configuration)。
- Webhookノードでn8nユーザー認証(OAuth2)モードが利用可能になった(feature: core: Add n8n user auth (OAuth2) authentication mode for webhook node)。これにより、n8nユーザーとして保護されたリソースにアクセス可能。
- Webhookトリガーの実行にワークフロー実行権限が必要なオプション(トグル)が追加された(feature: editor: Add Require Workflow Execute Permission toggle for n8n User Auth (Webhook trigger))。
MCP(Model Context Protocol)の機能追加
- インスタンスMCPにエージェント管理が追加された(feature: core: Add Agent management to instance MCP)。
- エージェントビルダーでMCPアクセスをエージェントごとにスコープ管理できるようになった(feature: editor: Add per-agent MCP access management with agent scopes)。
その他の注目すべき変更
- OpenAI Chat Modelノードに
extraBodyオプションが追加(feature)。 - 耐久性スケジューラーにミスファイアポリシーが追加(feature: core: Add a misfire policy to the durable scheduler)。
- AWSリージョンの追加や多数のバグ修正が含まれる。
誰に影響するか
- ワークフロー審査を利用しているチーム:審査フローが変更され、公開前のチェックが厳格化される。特に、審査中の公開がブロックされるため、従来の運用に影響する可能性がある。
- LDAP/OIDCでSSOを構成している管理者:API経由で設定を管理できるようになり、自動化やInfrastructure as Codeへの組み込みが容易になる。
- Webhookを利用している開発者:n8nユーザー認証(OAuth2)を適用することで、認可されたユーザーのみがWebhookを実行できるようになる。エンドユーザー資格情報を使用しているフォームトリガーのワークフロー公開にも影響(feature: core: Prevent workflow publishing when using form trigger without n8n auth ...)。
- MCPおよびエージェント機能を利用しているユーザー:エージェント管理やきめ細かなアクセス制御が可能になる。
- すべてのユーザー:プレリリースのため、バグや不安定な挙動に注意が必要。
ユーザーが取るべき行動
- 本番環境では使用しない:プレリリース(2.34.0)はテスト目的のみ。本番導入は正式リリースを待つこと。
- 検証環境でのテスト:特にワークフロー審査機能の変更が既存のワークフローに与える影響を確認する。承認フローや自動公開、ブロックの動作を検証する。
- API・認証機能の確認:LDAP/OIDCのAPIエンドポイントを試し、設定の自動化スクリプトを準備する。Webhookの新認証モードをテストし、既存Webhookの移行計画を検討する。
- MCP/エージェント機能の評価:エージェント管理を試し、組織のニーズに合うか評価する。
- 公式ドキュメントとリリースノートを参照:変更の詳細はGitHubリリースノートを確認し、正式版のリリース時には改めて手順を確認する。
公式情報で確認できる範囲
- リリースノート(GitHub): n8n@2.34.0
- 公開日: 2026年8月4日(プレリリース)
- 本リリースはプレリリースであり、正式版ではないことに注意。